多くの産業を支える天然素材パーライト。日本最古の専業メーカーとしてパーライトに関する情報提供を行っています。

東興パーライト工業株式会社

商品用途

高品位パーライト製品であるトプコパーライトは食品・化学・建材と幅広い分野で使用されていますが、代表的な用途について紹介します

濾過助剤用途

濾過とは、濁度の高い原液から固形物を分離して清澄な濾液を得る技術のことで、食品工業、化学工業、医薬品など幅広い分野に応用して採用されています。

濾過は濾過対象物により濾過方法が異なり、パーライト濾過助剤を使用した濾過方式は、サブミクロン以上の粒径の濾過対象物を濾過する場合に効果効率的な結果を得ることができます。

濾過助剤を使用することによる効果は、濾過の継続時間を飛躍的に伸ばす事、処理速度をより早くする事、より清澄度の高い濾液を得る事の3つです。

濾過助剤を使った濾過方法は、濾材表面に濾過助剤の層を形成する(プリコート)と、原液に濾過助剤を添加する(ボディフィード)の2つの簡単な工法を組み合わせることで、上記の3つの効果を得ることができます。

なお、パーライト濾過助剤にその他濾過助剤(珪藻土、セルロース、活性炭)を混合する事で、パーライト単体で濾過が困難なケースも狙い通りの濾過ができる場合があります。お気軽に問い合わせください。

プリコート

濾過操作前に、濾布や金網などの濾材の表面にパーライト濾過助剤の層を形成される事を「プリコート」といいます。プリコートをすることにより、濾過の初期から濾過漏れすることなく清澄度の高い濾液を得ることができます
また、カッティング機構を持った濾過機を採用される場合は、濾過層を切削しながら濾過が行われるため、濾過面は常に目詰まりがおこることがなく、清澄濾過が安定的に継続的に行われます。

ボディフィード

原液にパーライト濾過助剤を投入して分散させることを「ボディフィード」といいます。ボディフィードは、濾過対象固形物と同様にプリコート層にて捕捉され、プリコート層に加えてケーク層を形成します。濾過の進行と共に形成されるケークの濾過抵抗は低く抑えられるため、早い濾過速度を維持したまま、長時間の濾過操作を行う事ができます。
ボディフィードは、プリコートを併用して行われることが一般的で、添加グレード・量・圧力などにより変動しますが、一般的にボディフィードを採用しない工法と比べ濾過時間を2~3倍に延ばすことができます。

 

建築用材料用途(フィラー)

トプコパーライトの軽量・不燃・断熱構造などの特性を活かした、パーライトコンクリート(モルタル)、サイディングボードなど各種軽量建材・骨材、キャスタブル、塗料、洗剤用途などにご使用頂いています。

 

土壌改良・緑化材用途

膨張・発泡したパーライトは、多孔質構造で吸油・吸水性の特性を活かし、土壌改良材・緑化剤としてご使用頂いています。
多孔質構造は、水を良く通し、空気も通すため、育成不良土壌に多い水はけ不良の問題に改善を促します。また、農薬や肥料成分の有機質を混合することで、パーライトが持つ特性に加え有機質の効果を土壌に与えることができます。

 

除滓材用途

除滓材・除滓剤(凝集剤ともいう)は、製鉄所などで鉄以外の不純物(スラグ)を抽出する工程で使用される用途を指します。

鉄鉱石を溶かして鉄や鋼を製造する工程において、溶けた鉄に除滓材を添加すると、パーライトの主成分であるシリカ(SiO₂)に鉄鉱石に含まれる不純物(スラグ)が吸着し、パーライト及びパーライトに付着したスラグを簡易に取り出すことができます。

 

保冷断熱材用途

LNG・LPGタンクなどの低温二重殻タンクの保冷断熱材として発泡パーライトが採用されています。

タンク新設工事など大規模な断熱工事は、現地でパーライトを発泡するシルブリコ工法を用いますが、現地設備建設のコストメリットが出ない中小規模の新設工事または既存タンクの改修工事は、発泡済みのパーライトを使い充填断熱工事を行います。当社は発泡済みパーライトの供給を行っております。